97点
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(あらすじ)
西暦2801年を宇宙暦1年とした遥かな未来。宇宙に進出した人類は、専制政治を敷く銀河帝国と民主共和政を唱える自由惑星同盟の二大勢力に分かれ、150年にもわたる断続的な戦争を続けていた。長く不毛な戦いが永遠に続くかに思われていた宇宙暦700年代末、両陣営に2人の英雄が出現し、人類の歴史は大きく展開し始める。
(レビュー)
こいつは序盤の一部が劇場公開されたものの、ほとんどがOVAのために製作されたため、純粋な映画作品ではないのでレビューにいれようか迷ったが、アニメ作品で一番面白いのは?と思い浮かべたとき真っ先に浮かんだのがコレだったので入れた。つまり、そんぐらいスゴイ。めっちゃオモロイ作品だ!!もともと活字に拒絶反応の強いオイラだけど、高校時代に「アルスラーン戦記」などを読んでからというもの、田中芳樹の作品だけはどっぷり虜になってた。そんな時にすでに大ヒットを飛ばしていたのがこの「銀河英雄伝説」通称、銀英伝(ぎんえいでん)。すでにこの頃新書版で20冊以上出版されており、当時の貧乏高校生のオイラには買ったり読んだりする財力も気力ないため、実際コイツを体感したのはちょうど10年後のビデオ版だった。このシリーズ、外伝も含めると30巻以上100話オーバー!!。24も真っ青なぐらい見るのに時間がかかる。しかーし、コイツをただのSFアニメだと舐めたら大間違い、膨大な登場人物が活躍・交錯し、それぞれの思惑を漂わせながらも人間どおしのぶつかり合いを描いたスペースオペラだ。実際の歴史的事件を踏襲しながらも、その舞台を未来と宇宙に置き換えながら、あくまでリアル(ロボットなどは出てこない)なSFフィクション。こんなに今でも心に残るアニメはコレを置いて他にない。現代の三国志と言っても言いすぎではないだろう。こんなオイラはロイエンタールが好き。(2007年7月23日)
(キーワード)宇宙 戦争 人間ドラマ(後味)不朽の名作!
(対象)15歳〜50歳 男性向け SF好き 田中芳樹ファン向け
(ストーリー)★★★★★ (エンターテイメント)★★★★★ (再見度)★★★★★
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